Championships Group
企業生存率0.021%〜30周年を迎えて。

当社は1990年に奈良県生駒市において、代表(中谷裕二)の自宅で設立をしました。翌年に奈良市紀寺町のマンションの一室にて、デザインスコープを導入し、デザインと製版の専門会社として、PR関連の業務を中心に本格的に仕事をこなすようになりました。

バブル経済真っ只中ではありましたが、さほどの景気感を感じることもないままに、スズキ自動車工業様(現:スズキ株式会社)国内二輪営業部のPRのお仕事を中心に、当時のスタッフと共に請負をしていた1992年、生駒市に土地と建物を取得し、工房兼事務所を開く事が出来ました。

印刷関連業務を中心に地元の放送通信会社「近鉄ケーブルネットワーク株式会社」様や化粧品のナショナルブランドを有する「株式会社マンダム」様等のPRを担当させていただき、1997年には同市東生駒2丁目にサテライトオフィスを増設、徐々にインターネット関連業務を拡大してまいりました。

2013年には増加するインターネット関連業務とデジタルマーケティングを手がける「デジタルマーケティング&PRセンター」を生駒市元町にて開設。マーケティング全般からEC関連業務等、より専門的なお客様からの要望にお応え出来る環境を整えてまいりました。またこのセンターを中心にした活動の為に、100%出資の「関西クリエイティブ株式会社」を創立し、現在に至ります。

令和2年(2020年)5月に創立30周年を迎え事が出来るのは、ひとえにお取引をいただいておりますお客様、当社の社員、スタッフ、関係各位のおかげと心より感謝を申し上げます。

国税庁の調査によりますと、会社の生存率は、5年で14.8%、10年で6.3%、20年で0.4%、30年で0.021%との統計データが報告されています。今ではあたり前となったSOHO(Small Office/Home Office)のはしりとは言え、様々な問題、障害、悩みがありました。同時期を過ごした同業の会社やフリーランスの方々も、アナログからデジタルへ、そしてインターネット網の本格普及等の大きな市場背景の変化の中、廃業や業種変更を余儀なくされました。

私達が、法人設立から30期の決算を迎える事は大変ラッキーな事と捉える事も出来ますが、思い起こせば次の点にチャレンジをしてきた事ではないかと考えています。

「先人の教えを尊重しながら常に新しい事も考えて挑戦を行う」「失敗を恐れずに難しい道を歩む」「常にお客様の気持ちを考えて行動する」

事でした。3点目はお客様は神様という事ではなく、ご立腹の時はその理由をとことん考え、自分達で出来る最良のフォローを行いました。それは単に付け焼き刃だった事もあり、大変ご迷惑をおかけした事もありました。しかしその経験は、必ず次の仕事に役立つ事を学び、その経験をお客様への充実したサービスの為に活かす事を第一に考えています。

2040年(50周年)を目指したこれからの20年は、今まで以上に困難な道程かもしれません。そしてこれからの20年は、当社のお客様である日本の企業にとっても課題多き未来だと思います。「課題解決よりも創造」「やりたい事よりも先ずは出来ること」ともすれば相反しているようですが、d.school によるデザイン思考の実践的ガイドブックの「デザイン思考における7つの心構え」には「会議だけで終わるのではなく、行動して成果を出すこと=行動第一」と「イノベーションを起こす上で必要不可欠なもの=素早いプロトタイプの作成」の項目があります。

私達はDesign=良い構成の工夫と訳しています。デザインが意味するのは「現状をより良い状態に変えること」なのです。 「ICTイノベーション」の推進が問われるこれからの時代。私達は自社開発のInformation Communication Utility「Kicx-ICU」を初めとするインターネット関連サービスを通して、お客様のPR活動の活性化を促し、地方都市にある会社でありながら、遠く離れたお客様ともお取引が出来、そして多様な働き方を導入したクリエイティブ企業を目指してまいります。

2020.01.01
株式会社チャンピオンシップス
代表取締役社長 中谷 裕二良